孤独とは
西加奈子の「円卓」を読んでいる。
ときどき、400字にも満たない文字の文章にどうしようもなく心を惹きつけられることがある。
思いはたくさん、あふれるほど胸をつくのだが、それを言い表す言葉を見つけられなかった。というより、言葉を発する瞬間に、わずかな重力を感じるようになった。
西加奈子「円卓」より
重力は言葉にまでかかりやがる。
子供の頃のように、いつか軽やかに言葉を宙に浮かせたい。
言葉は本当に難しい。
「孤独」とはなんぞや。
ただ単に、1人きりでいるというだけでは説明できない世界。
自分は「孤独」であるがそれでも生きてゆけるとひっそり見栄を張るが
「孤独」の本当の意味なんてわからない。
結局、私は孤独ではないのだろうと思う。